2016.11.30 準備

快適なストレージ環境とスムーズなワークフローの作り方

Vook編集部Vook編集部


この記事は、11/11開催のVideographer’sNightの内容を一部編集したものです。
今回のテーマは『ビデオグラファーのためのデータ管理』。
G-TechnologyでおなじみのHGST様から『データ保全のために大事なこと』『RAIDシステムの仕組み』などについてお話していただきましたので、内容を抜粋し、数回の記事に分けてお送りいたします。
<前回までの記事>
1.『データ管理の大事なキーワードは「3-2-1」』
2.『RAID構成の決め手は、速度を取るか保全性を取るか

ワークフローは3段階

私たちの方では、ワークフローを大きく3段階に分けています。取り込みの状態編集をする段階、最終的にお客様にデータを提供する、アーカイブしておくという流れになっていて、どのG-Technology製品をどういう風に使っていただくのが良いのかをまとめたのがこの図です。

タフな使い方をされるのであれば、画像左下の青いケースは水に浮いて、2m下に落としても大丈夫、水に落としても大丈夫。防水だけでなく水に浮きますから、水に落としても簡単に拾えるんですね。中身はHDD、SSDも両方あります。それからインターフェースもUSB、Thunderboltを選んでいただけます。

編集と保全のデータは共存がベスト?

編集時にスピードを求めるならRAID0

ワークフローとしましては、現場で使いやすいもの、それから編集などでスピードを出すため。これを主な目的とすると、RAID0にしてスピードを上げていくことになります。6,8台でRAIDを組むと、サクサクと動くのではないかと。RAWのデータを8ストリームくらいでやっていただいても、360°カメラで撮ったVRのデータでも問題ないスピードを出すにはこれくらい必要です。

で、そういう環境を構築されるんでしたら、ぜひ「G SPEED」のような製品を。ないしは、「G RAID」の中は2ベイなんですけども、さっきの青いケースの中に入ってるカートリッジがそこに2本刺さるんですね。それが、HDDだと100MB/sしかでませんけど、SSDだとそれ一個で400MB/s出るので2個さすと600MB/sくらいは出るんですよ。圧縮データでしたらサクサク編集できると思います。

ですから、デバイスの中に入れるのをHDDなのかSSDなのかも考慮すると必要なスピードは出せると思います。すなわち、ポイントはどれだけのスピードをあなたは欲しいんですか、ということ。お求めのスピードに合わせて、オススメはこれですよということは簡単にお伝えすることはできると思います。

アーカイブは編集データをそのまま使うのもアリ

最後に、アーカイブはどうするか。昨今増えているパターンは、カートリッジタイプのものを抜いてカートリッジ単体として置き、コピーを2つ持つ。これでもいいですし、せっかくRAIDでデータの冗長性を持たせていますから、編集で使ったやつをそのまま保全に持っていくという手もあるんですね。

編集で使ったデータと保全用のデータを分けちゃうとワークフローが面倒になるんですね。またコピー作って、カートリッジを棚に積んでおかないといけないとか、HDDを別に置いておかないといけなくなると、どこに何が入っていたかわからない。データ容量が大きいところにデータを全部入れておいて、最後にそれの作品のところを保全にそのまま同じ個体で持っていっちゃう。で、プロジェクトで管理する。そんなこともされるようです。

この編集とアーカイブを共存させるという意味でもRAID5,6を組んでおくと、スピードも出しつつデータの冗長性も持たせられます。これで5年は大丈夫。再利用していく頻度が多ければ多いほど、要は材料として持っている映像データが使いまわせればまわせるほど、こういうものの意味が大きくなってくるので、これに投資をしても損はないだろうと考えています。

処理速度が速いところにデータを全部持って言っちゃって必要なものはそこから切り出す。1番速いものから小分けにしていくという作業をやるとスピード的には効率がよく、コピーの数を減らすことができるというのがワークフローの考え方ではあります。


写真はアウトドアで撮影される方ってこういうこともしているよっていう1つの例です。ということで、G-Technology製品の中で色々な組み合わせができるのでそれを考慮しながら、ワークフローを組んでいただくと、面白いことになるのではないかというお話でございました。

USBとThunderboltの違い

ちなみに、先ほど話題になったのは、スピードは本当にどうなんだろうと。HDDの単品が2.5インチで大体100MB/s前後。120,130MB/s出ればいい方です。ちなみにG-Technologyの製品は高速の7200回転っていうドライブが入っているので、130MB/sが理想的には出ます。一般の安いドライブを使っていると100MB/sも出ないという場合もあります。

これは接続端子に関係なくドライブ自体が持っているスピードです。USB端子にしてもThunderbolt端子にしても、ドライブの方が転送速度が早いのでインターフェースがボトルネックになることはないんです。

遅く感じるというのは、ホストサイドのドライバーに何かがあって遅いのかもしれないので、もし60MB/sしか出てないと遅すぎるのでそちらに何か異常があるのかもしれません。余分な負担がホストサイドにかかっている可能性があります。

RAIDを組む場合は端子選びも重要

ドライブとしては、シングルドライブでやる限りはどのインターフェースを持ってこられても、例えfirewire端子であっても問題ないスピードで転送できます。ただ、RAIDを組んだマルチドライブになると、シングルドライブの何倍にもなってきて、USB3.0のスピードは超えちゃいます。

ですからThunderbolt2とか、3.1でもGen1だと今のUSBと変わらないので、Gen2ですね。USB3.1のGen2まで来るともうThunderboltと同じになります。コネクターも共通のUSBType-Cになっていきます。将来的にはどんどん共通化されていきますので、そこはスピード的にも物理的なコネクター的にも大丈夫になっていくんですけど、ちょうど今過渡期なのでちょっと迷われるというか、理解しにくいのかなという気はしてます。

会場内質問:Thunderbolt1,2がやたらと高いイメージがあって、あれがIntelのチップをAppleが入れないといけなくてライセンス料を払っているから高くなっちゃうと。だけどThunderbolt3はUSB3.1と同じだから安くなるんじゃないかという噂を聞いたことがあるんですが、それって本当なんですか。

それが本当かどうかはなんとも言えませんね…(笑)ただ、ずいぶん安くなってきたのは事実ですね。昔はThunderboltなんかはケーブル1本でも5000円くらい取っていた時期があったので、そのとんでもない頃に比べたら時間とともに値段が落ち着いてきてると思います。

なので、期待値としてはその通りだと思います。世の中のUSBの新しいGeneに対して、Thunderboltも一緒にということになれば、普及する量が全然違いますので、Intelのチップの値下がりの速度が速いと期待できますし、そういう点では大きな期待をしているのは我々も一緒です。


ですから、G-Technologyの次の世代もThunderbolt3か、3.1のGen2が出始めたところです。SSDを入れているような外付けのモバイルのドライブはThunderbolt3.1のGen2を持っていますので、そういうスピードで動く時代にはなってきています。

これは徐々に変わっていきますので、先々見れば大丈夫だと思いますけど、この時点で購入されるときには、自分のホストサイドと見比べながら考慮しながら購入することが必要かなというのが注意点としてはあります。

話がそれましたが、スピードのお話としてはそういったことで、シングルドライブはインターフェースに左右されません。気をつけていただきたいのがマルチドライブで、例えば4台使いのところにUSB3.1や3では明らかに遅いので、そのスピードを求めていらっしゃるのであれば、Thunderboltを使っていただくということが必要になってきます。そこがボトルネックとなってしまっては、せっかくのドライブが無駄になってしまうので、そこは是非考慮していただきたいですね。

記事のシェア

Vook編集部

Vook編集部

more

最新情報をお届けします

@VookJp Vook #動画制作ノート
Vook編集部

Vook編集部

more

記事のシェア

  • Facebookでシェアする
  • Tweetする

映像制作に関わる人のための ポートフォリオ共有サービス

イベント情報